桜散る

□だっこ ver左之
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「左之さーん
だっこー」


そう言って甘えてくる舞


「部屋に入って来て一言目がそれか」

「だって
左之さん、最近新ぱっつぁんとお酒飲んでばっかで全然かまってくれないんだもん」

「あぁ
それは悪かったな
だけどよ
入って来て一言目がそれってねぇだろ」

「いいの!いいの!いいの!
とにかく、だっこして!」


最近かまってやれてないのはホントだ

俺は仕方なく重たい腰を持ち上げる


「つーか、なんでだっこなんだよ
ガキじゃねぇんだからよ」

「ガキだし!
まだまだ、ガキだよ!」

「いつもはガキって言うと怒るくせにこういうときばっか使ってんじゃねぇよ」


俺は呆れながら言う

そうすると舞はぼそぼそと口を開く


「あ?
なんだって?」

「左之さんの肌が恋しくなったの・・・・・・!
だからだっこしてほしかったの!」


自棄になってそう言う舞

可愛くて仕方ない


「そうか、そうか
そんなに俺の肌が恋しいなら脱いでやるぞ?」

「ばっ・・・!////
な、何言ってんのっ!」


冗談で言ったのに舞は俺の言葉を本気にして顔を赤く染めた


「冗談だよ」

「!
わ、分かってるし!」


真っ赤な顔してるから説得力ねぇよ

俺は、そう心の中で笑った




だっこ

(だっこで頓所一周って・・・)
(いいの!)
(((あいつら、何やってんだ?)))


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