小説『相合傘に恋してる』

□気の合う人
1ページ/4ページ

ある日、クラスに転校生が来た。


そんなんに興味はなかったうちは気にしとらんかった。
けど、話してみるとものっそい気があってん。





「美星〜、オレはお前を愛してっぞぉー」


「うちもやー。愛してっぞぉ、悠夜ー」



今じゃ、名前で呼び合い、冗談を言い合えるほどの仲良しぶり。


親友も親友。気の合う友達になった。









きっかけは単純。
席が隣同士だったから。




「美星ー!!!」


「なん?どないしたん??」


「ん?呼んだかぁ??」


「三橋ちゃう!呼んだんは、“美星”や!!」


「あ、そかそか。悪い、聞き間違えたわー」


「気にせんとって。名前似とるから仕方ないよー」


「せやな。んじゃ、オレのこと間違えんように、悠夜って呼んでなぁ」


「はいよ。うちは美星って呼んでなぁ」


「あいよー」




これが初会話。
名前で呼び合ってるのもこの会話がきっかけ。
理由は名前の発音が似とるから。

うちの下の名前は“美星” アイツの苗字は“三橋”

だから間違えないように下の名前で呼ぶようになった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ