現実スーサイド

□喉元にナイフ
1ページ/1ページ






地球儀に乗ったセカイが
溶けて
私になればいいのに


そうしたら
寂しくないでしょう?

手首に巻かれた包帯に
丁寧に舌を這わすから
ワタシのそばにいて

そうしたら
痛くないでしょう?



あなたが私を見つけてくれない

私はあなたにみつかりたい
見つけてほしい
でも 見つかりたくない


息が弾む
心拍数が上昇する
血液が体を循る
孤独が私を蝕む


冷えた身体の目の前に
跪いて脚を嘗めるよ
だからその脚でワタシを迎えに来て
誰にも負けない
その脚で
冷えきった両の手を伸ばして捕まえて

永遠

にワタシを閉じ込めて

永遠をワタシに感じさせて
あなたの冷えきったその手で
明日を魅せて


君が居なきゃワタシに朝が来ない
明日が見えない
ダメだよ

そっちは


君の歩む足元は
まるでドミノのように
崩れていくから
私はあなたまで届かない


そうしてあなたは

゙ワタジ

に言うのね


悪い子だ
って




冷たい切っ先は
゙私゙

喉元











信じてないから嘘なんてイラナイよ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ