現実スーサイド
□地図上ワルツ
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言葉が思うように出てこない
喉が貼りついているのやら
手を振り 手を振り
小さくなるキミに
届くかな?
唄を謳うよ
手を繋いで歩いた道とか
くだらない事で喧嘩したりとか
脳裏に映し出されるのは
ボクにとっての日常で
幸福なんて当たり前だったんだ
キミが傍にいるだけで
細いキミの腕が
重そうに鞄を抱える
足元が覚束ない
地図の上では
たったの五歩だから
直ぐに会えるさ
さよなら
なんて安い言葉は言わないよ
空を仰げば
キミと同じ景色だから
ずっと 一緒だから
そう ずっと一緒だから
キミに謳うよ
手を伸ばせばキミに届くのだから