空想パラドックス

□赤ワインと梟
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フォノスコープ 僕の視界を紅く染めた


リアリティーのない電子脳


溺れたのは ダレ
僕? 私?


溺れた電子脳


ワインの海に恋をした


既製品のようなその海で
ハープを鳴らす


引きつったようなその音色

聴いてはダメ
戻れなくなるから


暗がりにフォノスコープ


泣いたフクロウ 失った
大事なものを 失った



「愛している」 も 砂になる











嗚呼 君は何を嘆くのか
百八十度回転
退化した耳にはフォノスコープ
赤ワインが飛び散った

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