空想パラドックス

□ふわり放浪歌
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きっと言われるまでもなく

タンポポは旅路を知っている


宙で何を想うのか

声が声を抱き締める

こだまする匂いに胸を打たれ

百里離れたあなたを待つ



ふわふわ笑う表情が

ぐっ

と淋しさを引き立てる

袂の子供は大丈夫よ とゆらり 笑う


不覚にも息をつめていた


吐き出してみようか

解放した心が嬉しそうに弾む


塗りつぶした青空が

全て解っているかのように

何にも言わず招き入れ

ふわりふわり

思わず身を委ねる




百里離れたあなたのもとへ
我が子をつれて向います

大丈夫

迷いはしないわ
わたしは航路を知っている










迷いはしないわ
あなたの香りが仄かに浮かぶ

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