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□いつもと違う
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『いつもと違う』




私の暇な時間は全て銀さんのもの




銀さんを見つめるのが私の休日の

過ごし方。


もちろん休日以外だってそう。


いつもと変わらない。


これが私らしさなの。



_________




今日も銀さんを見つめている。

でも、今日はいつもと違っかった


仕事かな?と頭を傾げながら付い

て行った。






「こっちです銀さん。」




「!!っ。」





銀時に向かって手を振っていたの

はお妙だった。




ズキンッと胸が痛く苦しかった。




銀時はお妙以外の異性と会うこと

はあまりない。

密度はなくとも、心の距離をぐっ

と縮めたのは月詠くらいしかいな

い。

この二人は得にあやめが危険だと

かんじる二人だった。

何処に行くのかと思い、そのまま

付いて行った。






二人が向かったのは、かつて人気

投票でお妙と争った川だった。

綺麗な野原が広がっているところ

に二人は座った。

あまりにも何もないので、橋の下

の柱からみていた。

場所が場所なので、何を話してい

るかは聞こえない。




でも、お妙も銀時も笑っている。




すると銀時はお妙の頭を撫でた。





―痛イ…―





神楽の髪を撫でるのとは違う。

お妙は恥ずかしがっていたが、銀

時の表情は少し曇っていた。





二人を見ているのが耐えられなく

なったあやめは、その場から姿を消した。





―違う……この“銀さん”は私の

知っている“銀さん”じゃない―





銀さんはお妙さんが好きだったの

ね……





知らなかったわ……



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