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□嫌い……好き
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『嫌い……好き』
いつものように猿飛あやめは万事
屋にいた。
そしてソファーに座っている銀時にベ
ッタリとくっついていた。
銀時は『ジャンプ』を読んで、あや
めの存在を無視している。
「ねぇ、銀さん?。」
「ん?。」
一様声をかけると答えてくれる。
「私のこと好き?。」
「嫌い。」
「もうっ!。銀さんったらっ!照れ
なくてもいいのよ。」
「いや…照れてないし、勝手な解
釈してんじゃねぇコノヤロー。」
時間だと言って、あやめは天井裏
に消えた。
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翌日、またこの光景があった。
「ねぇ、銀さん?。」
「ん?。」
「私のこと……嫌い?。」
「好き…………。」
「////っ!!。」
面白半分で逆を言ったら逆で返っ
てきた。
銀時はあやめの方を向き、にっと
笑った。
「じゃあさっちゃん、俺のこと好
き?。」
「……嫌い/////。」
二人だけの、この意味。
二人にとったら言葉は逆。
心では、ちゃんと伝え合っている
から………。
2011/02/10