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□夢というのは恐ろしすぎる
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『夢というのは恐ろしすぎる』






「銀さん、私結婚するの。
今までありがとう。」




は?何言ってんのこいつ?




「さようなら銀さん。」




おい!待てよ!




「さようなら…。」




「待てよ!……って……夢?。」





ガバッという勢いと共に目を覚ま

した。

笑顔で言っていた女は猿飛あやめ



どんどん『さようなら』という言

葉と共に遠く離れて行った。





何なんだ………あれは…






「銀さん大丈夫?。」




「うわっ!いきなり出てくんじゃね

ぇーよ。」




「ごめんなさい。でも銀さん、う

なされてたわ。」





誰のせいでうなされてたと思って

んだ。





「お前、いつから居たの?。」




「さっきよ、調度降りて起こそう

と思ったら、銀さん起きたのよ。

どんな夢見てたの?。」





あやめは心配そうに銀時の頬を撫

でた。





「お前が居なくなる夢だよ。」




「え?。」




「お前がどっかの誰かさんと結婚

して、居なくなる夢だよ。」





あやめの方をチラッと見ると少し驚

いたような顔をしていたが、すぐ

に微笑んだ。




「ありえないわそんなの。私がこ

の世で誰よりも愛しているのは銀

さんしかいないわ。」





そう言うと銀時の後ろにまわり、

優しく抱きしめた。




「……好きにしろ。」




「はい。好きよ、銀さん。」




今…こいつの手を………


この温もりを放してしまったら…


本当に花が散るかのように

消えてしまうのかな…………。





2011/02/10

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