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□バレンタインデーKiss
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『バレンタインデーKiss』
あやめは今、買い物に来ていた。
もうすぐバレンタイン。
彼女なのだから彼氏にはあげなく
てはならないだろうと思い、初め
て手作りチョコを作るあやめ。
彼は甘党だから、とてもおいしい
ものを作りたい。
板チョコを買って『バレンタイン特集』
と書かれた本を買った。
よし……銀さんのためにおいしい
チョコを作らなきゃ。
家に帰ってから早速本を開いて何
にするかを決め、作り始めた。
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バレンタイン当日。
この時期には珍しく雪が降ってい
た。
「新八、姐御のところ行くアルヨ
。」
「えっどうして?。」
お茶を飲みながらまったりとして
いると、神楽が突然言い始めた。
「チョコ貰いにヨ。姐御なら絶対くれ
るネ。ホラ行くアルっ!」
強引に新八の腕を引っ張り言うが
、新八は少々戸惑っていた。
「そう言えば、銀さんは?。」
「あいつはさっちゃんのとこネ。
あいつ…調子乗りあがって…ケッ
。」
「なんか黒いんだけどこの子…。
」
早く早くと言わんばかりに二人は
出ていった。
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銀時は家のチャイムを鳴らすとすぐに
あやめが出てきた。
「予定より早かったわね。どうぞ
、寒かったでしょ。」
「たりめぇーだコノヤロー。早く入れろ。」
部屋に入るとすぐさまこたつに入
った。
あやめは銀時用のいちご牛乳を
コップに注ぎお盆に乗せて、そして
作ったチョコをも乗せる。
「はい、バレンタインデーのチョコ。」
「おう、トリュフ?。」
嬉しそうに見つめるあやめを見て
いると、こっちまでニヤけそうだっ
た。
一つ取って、パクッと食べる。
「美味い。」
「よかった。」
「でも、まだ足りねぇーな。」
「えっ?。」