BLEACH
□『Poinsettia -part*A-』
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恋人同士にとって、一緒に過ごしたいイベントの一つであるクリスマスが間近に迫る今日…黒崎一護は焦っていた
「…え?空いてねぇ…って」
「急なアルバイトが入ったんだ…何か用事でもあるのかい?」
恋人の石田雨竜はきょとんとした顔で、一護に問い掛ける
「いや…ないけどよ」
上の空で答える一護…すっかり意気消沈気味だ
「他に用がないなら、席に戻りなよ」
一護から目線を外して机の中から教科書とノートを取り出す
「…黒崎?授業始まる」
席に着こうとしない一護に追い討ちをかけるように、雨竜は言った
「あぁ、そうだな…」
落ち込んだ様子の一護は、とぼとぼ自分の席へ戻っていく
「…?」(12月24日と25日…何かあったかな?)
授業中、一護の落ち込み具合が気になった雨竜は先程言われた台詞を心の中で繰り返す
暫く考えて、思い出し…笑みが零れる
「ふふ…」(だからあんなに…悪い事しちゃったな)
ノートの隅に、マフラーと一護の好物でもあるチョコレートを使ったケーキのデザイン画を描いてゆく…
(マフラーは端に滅却師十字を刺繍して…一護は黒の毛糸にオレンジ色で、僕は白の毛糸に水色かな)
思考を巡らせながら、イメージしていった
そのときの表情(かお)はクールな印象の彼からは想像出来ないくらい穏やかに微笑んでいて…チラリとそんな雨竜を見てしまった一護の顔が赤くなる
「…っ!」(…雨竜、反則だろそれは…)
「黒崎〜?どうした、顔赤いぞ〜」
教師に指摘され、挙動不審な一護を盗み見てため息を漏らす雨竜だった
「いえっ…なんでもないっす」
「そうか、なら続けるぞ」
あまり気にしない様子で、黒板に数式を書き始める
「じゃあ、この問いを…石田、解いてくれ」
「はい」
席を立ち、黒板に向かう雨竜を一護はじっと見つめていた。答えを綺麗な字で書き出す時、雨竜の項に紅い華を発見する
「…」(バレたら、また怒られるな)
冷や汗をかきながらやり過ごそうとする一護であった…
END
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ここで終わりかよ!?って感じでスイマセン(汗)
ちゃんとエロも、関連の脱線話も書きますから…今のところはこれで勘弁して下さい(逃)