電王

□安心感
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「いらっしゃいキノちゃん」

『おじゃましまーす!』

「あらー、キノちゃんいらっしゃい」

『愛理さん!今日はお世話になります』

「ゆっくりしていってねー?」

『はい!』


今日は良太郎の家、ミルクディッパーにお泊まり

やっぱり友達の家に泊まるのってすごくわくわくする!

今日は愛理さんと良太郎と、たっくさん話すんだ!



「キノちゃん、コーヒー飲む?」

『はい、いただきます』

「あ、砂糖とミルクいるかな?」

『うん、ありがとー』

「晩御飯の用意するからもう少し待っててねー?」

「『はーい』」



《良太郎!!俺も遊びてぇ!!》

《先輩ズルいよ、僕もお泊まりしたいなぁ》

《ぐー…》

《良太郎ー!!ボクキノとおねーちゃんの間で寝るー!!》


「わぁ!!ダメだよ!!姉さんいるんだから!!」


《女の子と一つ屋根の下でお泊まりか…》

「な、何言ってるのウラタロス!!」

『良太郎?どしたの?』

「え?あ、ちょっとウラタロス達も遊びたいって…」

『ふーん…ウラタロス!聞こえてる?』

《はぁーい、呼んだ?》

「聞こえてるみたいだよ」

『みんなもそうだけど、今日は愛理さんと良太郎とのお泊まり会なんだから出てきちゃダメだからね!!』

《ちぇ…》

《しょうがないなぁ…》

《ぐごー…》

《わかった…》

「よかった…わかってくれたみたい…ありがとう、キノちゃん」

『いいよ、別に!』

「はーい、できましたよー」

『わぁ!美味しそうー!!』

「それじゃぁいただきましょうか?」

「せーの、」

「「『いただきます!』」」




その後は他愛もない話をした

良太郎の運の悪さがどうやったら治るのかとか

愛理さんのコーヒーを侑斗でも飲めるように改良しているとか

三浦さんと尾崎さんって面白いよね、とか色々



楽しい時間はあっという間に過ぎて行き

みんな順番にお風呂に入ってもう寝る時間


「キノちゃんはどっちで寝るのかしら?」

『んー、どうしよう…』


《良太郎、誘っちゃいなよ》

《何言ってんだ馬鹿亀!!》

《三人で寝るぅー!!》

「え!?えっと…」

「あ、私朝早いから、起こすと悪いし…キノちゃん、良ちゃんのとこで寝たらどうかしら?」

『んー…気を遣わせちゃ悪いし、そうする!!』


《愛理さんナイス!》

《絶対出さねーからな!》

《む…でもキノと寝る!答えは聞いてない!!》

「も、もぅー…みんな…」



「それじゃあ、良ちゃん、キノちゃん、おやすみなさい」

「『おやすみなさーい』」


愛理さんと別れて良太郎の部屋に行く


『楽しいね!!お泊まりって』

「う、うん…」

『…?どうしたの?』


《良太郎、僕の出番じゃないかな?》

《だから行かせねぇっつってんだろ!!》

《ボクが行くのぉお!!》

《小僧も行こうとす、ん、な!!》

「ウラタロスとリュウタロスが出たいって…モモタロスが止めてくれてるけど…」

『ウラ!!リュウちゃん!!』

《ん?》

《あ、キノだ!!》

『今度はデンライナーに遊びに行くから、今日はダメ』


《…ならいいかな?》

《わぁい!!絶対来てくれるよね!!答えは聞かないよ!!》


「…納得してくれたみたい」

『よし!それじゃ寝ようか?』

「あ、キノちゃんはベッド使って、僕は床で寝るから」

『いいの?ありがと』

「電気消すよ?」

『うん、おやすみ、良太郎』

「おやすみ、キノちゃん」


部屋の電気が消え、真っ暗になり

時計の音だけが聞こえてくる中

私は目を瞑って眠りについた…




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