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□薔薇の色
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「なんでアタシの薔薇は青なのかしら?」


ぽつりとギャリーがつぶやいた


『んー…分かんない』

「私は赤…」

『そうだね、まぁ薔薇だし?』

「青い薔薇って人工的にしかできないじゃない?なんか納得いかないわ」


『じゃぁ私はどうなるの?』


「あ…」
「アンタは…」


『薔薇ないよ?』


「そうねぇ…」

「じゃぁキノは死んでるの?」


『え…』

「ちょっとイヴ…!!」

「薔薇がないと死んじゃうんでしょ?」

「アタシ達はそうだけど…ほ、ほら!!みんなが薔薇とは限らないわ!!」


『……』

「でもギャリーが…」

「別にいいじゃない!!キノに薔薇が無くったって!!アタシ達は仲間なんだから!!」

『ギャリー…』


「うん…キノ…ごめんなさい」

『いや、いいんだよ!!変な人でごめんね?』

「あら、それならアタシも変じゃないの?」

「私も…。みんな変…」

『ていうか、ここ変!!』

「ほんと、ここの空間自体おかしいものね」

「だから…」


『ん?』
「なぁに?」


「みんな一緒に…帰ろうね」

『…ははっ』
「ふふっ」

『「当たり前でしょ!!」』

「…うん!!」

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