one piece短編集

□再会。
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私とカクは小さい頃からの幼なじみ

好きなこと嫌いなこと、お互いによく知ってて

よく遊んで

いつも一緒に居た

このままずっと一緒なんだって思ってた

でもカクはどんどん大人になって

好きな子ができたら自分から告白するような人になった

私はカクしかみてなかったのに

カクは私をみてくれてなかった

告白なんてしてないけど

振られたも同然だから私の中で諦めた


それから自然に距離もあいて、カクとは会わなくなった

私がCP9に入ったこともあるけれど。



CP9に入って任務をこなし、仲間と触れあううちに

CP9では一番の、とても無愛想なルッチに交際を申し入れられた

私も彼のことは嫌いじゃなかった

無愛想だけどしっかりしてて大人だなと思ってた

だから断る理由もなかった

…カクの事を忘れられると思った

きっとこれで幸せになれる

そう決意してルッチとの交際の申し入れを受け入れた。




それからしばらくのこと…

「えー、今日からCP9に配属された新人だ」

「カクじゃ!!よろしくのぉ!!」


カクがCP9に入ってきた

私は動揺を隠しきれなかった

「お、キノ!!久しぶりじゃな」

『う、うん。久しぶりだねカク』

「お前さんに会えて嬉しいわい、また色々教えてくれ!!」

『あ…いいよ』



この日の夜、私はルッチの部屋に呼ばれ、どういう関係かを聞かれた

私は幼なじみとしか言わなかった

私が好きだったと言えば彼はきっとカクを嫌うだろうから。




しばらくして、カクの居るCP9にも慣れてきた


『あ、カクおはよ』

「おぉキノ、おはようさん」

『今日は任務?』

「あぁそうじゃ、最近多くてのぅ…」

『大変だね、まぁ頑張って』

「ありがとうな、じゃあ行ってくるわい」


まだ少し気にすることもあるけど
ほとんど何とも思わなくなってきた


これで安心してCP9に居られる


そう思い始めてた。



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