one piece短編集

□ハロウィンと魔法使いU
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『いいじゃんケチ!!』

「よくないと言っとるじゃろ!!」

ここは魔法の国
ロー達が居たところとはまた少し違う特別な世界

そんな国のとある王城で1人の少女と国王が言い争いをしていた


『何でダメなの!?おじいちゃんの分からず屋!!』

「じゃからそれはキノの事が心配で…」

『アタシ行ってきたことあるもん!!』

「それは勝手に抜け出したからであってじゃな…」

『だから大丈夫だよ!!』



アタシはハロウィンにまたロー達の所へ行くために、王様、もといおじいちゃんの許可を貰おうとやって来た

しかし、前回勝手に他の世界へ行ったことがバレてしまい、扉の監視も強化され、行けなくなってしまった

その上海賊に会うという危険行為を犯したため、尚更行かせてくれない

世界移動の方法は極めて簡単

王城にある世界を繋ぐ扉をくぐるだけ

行きたいと願ったところへ連れて行ってくれたりもする

そしてハロウィンの魔法使いとしての役目(トリックオアトリート)を果たすと自動的に元に戻ってくるという訳だ

ただし、その扉を使用する際には国王の許可がいる

でないと扉を守る兵士が通してくれないからだ

孫娘のアタシだからといって例外ではない



…以上、もろもろの理由を含め、アタシはロー達の所へ行けないでいる


『お願いおじいちゃん!!行かせてよ!!』

「どうせまたあの海賊の所に行くつもりじゃろう…」

『う…』

「わしは許さんからな」

『そんな…』

「お前達、ちゃんと見張っておくのじゃぞ」

「「ハッ」」

魔法で動かされている鎧の兵士が返事をした

そのままおじいちゃんはどこかへ行ってしまった


『…どいてよ』

「「……」」

『だったら…』

アタシは扉に向かって思い切り駆け出した

手を伸ばせば後少しで取っ手に手が届く…

という所で体ごと弾き返されてしまう

おじいちゃんによる鎧の兵士の魔法せいだ

この方法は何度も試したので無理だと分かってる

しかし、ローの世界では今日がハロウィン

この日を逃すとまた一年待たなければならない

『…くそう…!!』

おじいちゃんの魔力に勝る力があれば…




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