□ブックタイトル
銀色の二人
□執筆開始日
2011年08月01日
□カテゴリー
小説
創作
□概要
「銀兄には、誰かの下で働くのは向いていないと思いますよ?」
「あ〜、俺もそう思う」
「それに、なんだかんだ色んなことに顔を突っ込んでしまうんですから、
その職のルールがある所もあまり向いていないでしょうね…」
「え、なに、俺働くこと自体向いてねーの?無理ゲーじゃん」
「いえ、そうでもありませんよ。
これなら、向いているかもしれません」
「よろずや?」
「はい。ただし、なんでも『売る店』ではなく、なんでも『する店』です。
家事・手伝い・人探しから護衛までなんでも御座れ、報酬さえ頂ければなんでもアリのシンプルなルールです」
「おぉ、結構良いなそれ」
「銀兄の腕っ節と器用さがあればある程度の事は出来るはずです。どうですか?」
「やるわ」
「ふふ。では、手続きは私がしておきますね」
「『万事屋 銀ちゃん』って、まんまじゃねーか…」
「素敵でしょう?親しみやすくて。ねぇ?お登勢さん」
「そーさねぇ…お近づきになりたくない如何わしいコイツをフォローするには良い名前だね」
「おいババア、誰が如何わしいって?」
「でもコイツを見たら客も踵を返すかもしれないよ、本当に大丈夫かい?」
「おいババア、てめーいい加減にしろよ」
「暫くの間は私も一応副社長として、銀兄と一緒に働きますので、お客様の対応は基本私がします。
銀兄は今日から寡黙な仕事人ですから大丈夫です!蓋すれば誰も気付きません!」
「ねぇソラちゃん蓋ってなに?まさか俺『臭いものに蓋をする』臭いもの?」
「そうかい、それなら安心だね」
「ババア!!てめーはさっきから何なんだよ!!」
「さぁ銀兄、開店初日ですよ?張り切っていきましょうね!」
「もう無理だァァやってける気しねぇ!!」
〜第一章〜
『行雲流水な男とその妹』
□読者へのメッセージ
よろしくお願いします
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