長編夢小説
□この旅人、ちょっと危険、
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明日視点
・・可愛い・・だって?
そんなこと・・いわれたことない・・。
・・・どうしよう。
この男を・・殺すことなんてできない。
私を・・私を、初めて可愛いといってくれたこの人を、殺すなんて・・。
掟に従うことはできなかった。
私は・・いったいなんなんだ。
・・・男傑族、失格だ・・。
私は、膝をくずして、地面に手をついた。
「・・・うぅ・・、」
「・・お、おい。」
「・・・、」
これは、人生ではじめての感覚だ。
こんな感覚が、あったなんて・・。
心臓が、ドクドクいってる。顔が熱い。
これが・・恋?
私は、そっと男に寄り添った。
「え?、//」
見上げなければいけないので、少し顔を上げ、男の顔を見つめた。
そのときの私の顔・・どういう感じなんだろう?
そして・・そっと、口にした。
初めての、言葉を。
「フォーダ、アイレン・・、」
我的愛人・・・、
「・・・へ?」
男は、いきなりの中国語に首をかしげている。
だが・・聞こえなくたっていい。逆に、聞こえないでいてくれ・・。
そうだ。
私は・・この人の元に、ずっといられるように・・、