長編夢小説
□良牙、この男は危険!
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明日視点
どうして・・どうしてこんなことになったのかは知らないし、理解したくも無い。
私は今、暗い部屋の中。
布団にくるまっていたはずなのに、なぜか、ここに良牙がいる。
月明かりが逆光してて、良牙の顔は暗くて、表情はよくわからないけれど・・。
平常ではないらしい。
・・・なに、なんなの。
怖いよ。
「・・明日。オレは・・怒っている。」
「な・・どうして・・。」
「・・・いいか、明日。男を怒らせるって言うのはな、ものすごく危ないことなんだ。」
良牙は私の肩をギュッと掴んでいる。
その力が強まる。
なんだか怖くなる。
涙が出そうになった。
「じゃ・・じゃあ、どうして・・。」
「・・こんなことするつもりなんてなかったんだ、でも。」
「・・!!なにを、!!」
シーツの動く音。私は、毛布を握り締めて壁にもたれかかって座り込んでいる。
膝の上に、良牙がしゃがんでて、私の前にいる。
すごく近かった。すごく恥ずかしかったけど、でも、そんなこと言ってる場合じゃなかった。
良牙から、ものすごい邪悪な気配を感じた。
なにを・・してるの。
良牙が、服を脱がしてきた。
ぷち、とシャツのボタンをはずしてくる。
「や・・っやめてよ!!///」
「無理だ、」
「なんで、なんでこんなことしてるんだっっ!!//」
「、もう、明日は手遅れだ。オレは自分自身がなにをしてるのかさっぱりわからないし、やめるつもりもない、・・。」
「な・・んで、どうして、」
恥ずかしい、涙が出てきた。
怖い、恥ずかしい、良牙が、もう、どうして、いや、嫌だよ、なにしてるの?
私・・、
良牙がこんなになってしまうほどまでに、なにかいけないことをしてしまったのではないか・・?
「・・明日・・、・・綺麗だな、」
「え・・。」
良牙は私の下着を脱がそうとする、いや、ちょっとまってよ、どうして。
顔から火が出る、出そう、いや、もう出ちゃいそう。
なんで、どうして、
綺麗?なにが。
私の・・肌が?
「・・ひゃ、だめ、」
「明日・・っ、」
「んぁ、あ・・!!!」
首筋に良牙の口元が寄せられた。
良牙の黒髪がぱさりとあたった、くすぐったい、いい匂い。
でも、なにがどうなってるのか、わからなかった。
変な声が出るし、もうなにがなんだか。
「、ぁ・・、」
首筋、ダメ、無理。
「弱いのか・・ここ。」
「ひゃ、ん、や、だ・・!!」
良牙が甘い声を出してくる、そうやって耳元で囁きかけてくる、私はピクッと反応してしまう。
やだ・・こんなの良牙じゃないよ・・。
こんな良牙にこんなことされたって、なんにも嬉しくないし、楽しくもないし、
やだ・・助けて。
もう私は完全に全身の力が抜けてしまって、抵抗する力さえも無い。
・・・。
乱馬・・。
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