長編夢小説

□決着・告白
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良牙視点


「...決着...。」

オレはそっとその言葉を口にした。
どういうことだろうか。

明日は、力強く、色の濃い瞳で、まっすぐな目でこちらを見ていた。
さきほどまでの・・昨日までの明日とは明らかに違った。そう。

・・迷いの無い、男傑族の目。


「・・ああ。いいだろう。」

オレはこくりとうなずいた。
明日もうなずく。

「そのまえに、聞きたいことがある。」

「何?」

「・・明日は、オレを・・許してくれるのか・・?」


・・・。
明日は目を細めた。

「・・言葉を知りたければ、私を倒すことだ!!」

「・・わかった。」

「そのかわり。」

「・・?」

「・・私が勝ったら、・・わっ、私のいうことをなんでも聞いてよね!!」

笑いが零れた。
明日には失礼だが・・。

明日に命令されれば、なんでもやるさ。
といいたいところだが、男として、
明日を愛している者として、

負けるわけには、いかない。



・・すまないな。茜さん。
オレは・・最低な男だ。


でも、いいじゃないか。
それがオレなんだ。


・・大丈夫、オレは、一人じゃないんだから。
もう・・何があっても、逃げない。



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