長編夢小説
□旅人の正体は。
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良牙視点
「・・ここは、どこだ・・?」
良牙は、きょろきょろと周りを見渡した。
・・住宅街・か?
ていうか、なぜオレはこんなところにいるのか・・。
たしか・・昨日のことを考えながら・・。
あの女が急に、なんか、わけがわからない中国語をしゃべって、それで、とりあえず別れて、・・。
で、リュックは見つかったが番傘が見つからなくて、あ、そういえば昨日の少女?が持っていたな、そう思って、風林館高校へ向かおうとしたら・・。
「うおおお!なんて、なんてオレは・・!!!」
と、頭を抱えて呻いていると、・・。
「殺すっっ!!!!」
という声が聞こえたかと思えば、何者かに、頭をジャンプ台にされ、バタッと倒れてしまった。
「ぐへっ!!!」
な・・なんだったんだ、今のは・・。
「い、今の声は!!」
オレの頭を踏んだ誰かが、スタッと降り立った。
そして、そっとオレに歩み寄ってきた。
「・・、お、おい・・。」
「う、うう・・。」
いってェ・・。
ぷるぷるとしながら立ち上がると、
「お、お前は昨日の・・。」
そこには、昨日、なぜか殺されそうになり、そのあとなぜか、中国語をしゃべっていた、少女。
「ごっ・・ごめん!わざとじゃないんだ、本当に・・!!」
「え、いや、いいんだ、オレも、あの、ボーッとしてて、だな・・。」
ていうか、あれ、なぜ少女は、オレの番傘を・・?
それに、どうして風林館高校の制服を、。
すると再び、誰かに頭の上に乗られた。
「、うお・・!!」
「よ、りょーがっ、」
「そ、その声は、らん、ま・・。」
「ちょーどいいや良牙、おい、明日、」
明日・・?それが、この少女の名前か・・。
「な、なんだ。」
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