長編夢小説

□水は敵、お湯も敵!
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良牙視点




・・人には、いくらなんでも限界というものが存在するのだ。
いまさらそんな人間、いや、生物の常識に憎しみを感じ出した。

ふ・・、なんて不幸なオレなんだろう。
このまま明日、にぶたれて死ぬのか。


いや・・死にはしないか?

「・・・、良牙。」

「、明日、か?」

お湯越しに頭上から明日の声がぼやけて聞こえた。
どうしたのだろう、

「出て来い。」

「、は、ふぁひ・・?(な、なに・・?)」

「・・・、私、別に、・・り、良牙になら、何を見られても、平気、だ・・。」」

「・・・!!!???」

な・・ななななんだと!!?
明日、ど、そ、それはいったいどういうことなんだ・・?
ま、まさか明日は、本当にオレに気がある、ということなのか・・?

モテ暦、0年のオレ。
ついにモテ期到来!!
嘘のような出来事!!!
もう・・、いいのか、明日。

そんなこといって、オレを・・オレをもう止められなくなっちまうぜ?
嘘だったとしても・・な。

「・・・明日、お、オレ。」

ザバッッ!!とお湯から出た、瞬間、

「、!!」

バシャアアあっ!!!
水をかけられた。

「ブギー・・?」

そして明日に掴まれ、目を手で覆われた。

「・・残念だな、良牙、すまなかった・・。」

う・・・嘘、だったのか・・?

・・・明日、・・これで、済むと思うんじゃない。
なんなんだ、この感覚は。

胸をうずまく、このメラメラとした感覚。
女に・・初めて女にこんな感情を抱いてしまった。

いいか、・・。
明日、オレは、



・・・・・・すごく、怒ったぞ。








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