長編夢小説
□決着・告白
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明日視点
私は・・掟を守るんだ。
男傑族として。
腰にかけていた、男傑族の武器であるヤリ手にして、構えた。
ふーっ・・と意識を、神経を集中する。
男傑族として、良牙を殺す。
そしてもう、終わりにする。
良牙は、私にとって最高の存在。あなたに出会えてよかった。私は、あなたが私を許してくれるとは思っちゃいない。許してくれないだろうから。
こんな弱い私を。
こんな惨めな私を。
一人の私を。
一人なのだから、
結果もすべて美しく。
ひとりで生きていくんだ。
でも、ちがうんだ、
私はひとりじゃない、
でも、
闘うときは、一人。
孤独に闇の中で闘う。敵と。敵の魂と、私の魂をぶつからせる。
私が自分を探すために。
良牙、あなたには私を見つけることができない。
・・見つけて欲しい。
胸がきゅっと締め付けられた。
嫌・・・。
本当は、殺したくないよ・・。
でももう遅かった。
私は私でないまま、とん、と地面を蹴って、良牙に猛スピードで襲い掛かった。
もう、止められない。
一度殺すと決心した。
植えつけられている、男傑族の本能だ。
男傑族15000年の歴史を誇る究極奥儀。
地麗奏蓮急流進撃!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私の目玉には血管が浮き出ている。
「、ぅあああああああああああああっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャぁあっッッ・・・
良牙めがけてヤリを突き刺した、
衝動に砂が舞い上がる、しばらく見えなかった。
・・いない。
馬鹿な。私の技を避けるなんて、馬鹿な。
私は目を見開いた、
振り返る、
「獅子咆哮弾ーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
「、ちっ・・。」
良牙は地面めがけて獅子咆哮弾を打ち、私の攻撃の速さを計算した上で、空にジャンプして、空圧を利用し、避けきったということだろう。
・・やるわね・・。
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