イナズマイレブン
□超次元だからいいんだよ!
1ページ/6ページ
いまいるのは、学校の校庭。
隅っこにある、日当たりのいいベンチに腰を下ろしていた。
そして手に持っていた分厚い本を広げた。
「・・こんなものが図書室にあったとはな・・。」
鬼道は、かけていた眼鏡のつるを押しあげて、本を開いた。
・・あれ・・。
「何も、書いて、ない・・。」
するとそこに、少し嫌らしい、人を見下ろしたような声がかかってきた。
「よう、鬼道くん?」
「な・・不動。」
「なに読んでんだよ、昼間っからまた勉強とは、さすがはおぼっちゃまだねぇ・・。」
「
す、と後ろからカオを寄せてきた。にやにやしたいやぁな表情が目の前にくる。
「む・・、な、なんだ。」
「いいやぁ?べーつに、」
「で、貴様・・なんのようなんだ?」
「おおっと、怖い怖い、いやいや、なんか、特殊な力を得ちまったわけだよ、オレは。」
「なに?特殊な力?」
「そ。天才でしょうがない鬼道クンならなんかしってると思って、な。」
「ふん、そんなもの知るか!どうせなにか俺をだまそうとしているのだろう!」
「まぁまぁ、そーいうなよ、かわいくねぇ鬼道クン、」
そういって、顔をギリギリまで近づけてきた、お互いの息がかかるくらい。
鬼道は、かぁあっ、と赤くなった。
そして、抵抗しようとした、が。
「んむぅっ・・!?」
鬼道は、無意識というか、身体が勝手に動き、腕を不動の首に絡ませて、キスしてしまっていた・・。
「あら、積極的な鬼道クン♪」
「な、い、いまのはちがっっ・・・!!!///」
「・・・な、信じてくれるか?」
急に、不動の声は冷静になった。
鬼道は、目を少し疑ってしまった。
・・なぜなら、少しそのときの不動は・・かっこよかったから。
どんどん高鳴っていく胸を、鬼道は押さえつけた。
、