イナズマイレブン

□超次元だからいいんだよ!
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いまいるのは、学校の校庭。
隅っこにある、日当たりのいいベンチに腰を下ろしていた。

そして手に持っていた分厚い本を広げた。

「・・こんなものが図書室にあったとはな・・。」

鬼道は、かけていた眼鏡のつるを押しあげて、本を開いた。
・・あれ・・。

「何も、書いて、ない・・。」

するとそこに、少し嫌らしい、人を見下ろしたような声がかかってきた。

「よう、鬼道くん?」

「な・・不動。」

「なに読んでんだよ、昼間っからまた勉強とは、さすがはおぼっちゃまだねぇ・・。」


す、と後ろからカオを寄せてきた。にやにやしたいやぁな表情が目の前にくる。

「む・・、な、なんだ。」

「いいやぁ?べーつに、」

「で、貴様・・なんのようなんだ?」

「おおっと、怖い怖い、いやいや、なんか、特殊な力を得ちまったわけだよ、オレは。」

「なに?特殊な力?」

「そ。天才でしょうがない鬼道クンならなんかしってると思って、な。」

「ふん、そんなもの知るか!どうせなにか俺をだまそうとしているのだろう!」

「まぁまぁ、そーいうなよ、かわいくねぇ鬼道クン、」


そういって、顔をギリギリまで近づけてきた、お互いの息がかかるくらい。
鬼道は、かぁあっ、と赤くなった。

そして、抵抗しようとした、が。

「んむぅっ・・!?」

鬼道は、無意識というか、身体が勝手に動き、腕を不動の首に絡ませて、キスしてしまっていた・・。

「あら、積極的な鬼道クン♪」

「な、い、いまのはちがっっ・・・!!!///」

「・・・な、信じてくれるか?」

急に、不動の声は冷静になった。
鬼道は、目を少し疑ってしまった。

・・なぜなら、少しそのときの不動は・・かっこよかったから。
どんどん高鳴っていく胸を、鬼道は押さえつけた。








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