短編集
□昨日の敵は今日の友
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※一之瀬くんを取り合うの続きです。
ここは雷門中のグランドのベンチ。
もう放課後で夕焼けが綺麗な時間帯。
ちなみに今休憩中....と言ってもさっき、なまえと一之瀬が付き合うことになったので今はその話しで持ち切りだ。
『私の勝ちだね!紗耶香?』
勝ち誇ったように一之瀬にくっつくなまえ。
「あ〜悔しい―!!そんなにくっつくなー!!」
二人に両手を掴まれて困り顔の一之瀬。
『てかあんた他にも気になる人いるって言ってたじゃん!!』
その言葉にピクッと反応する一部のサッカー部員たち。
「ん?まぁいるっちゃいるけど〜」
と軽く頬を染める紗耶香。
『んーと確か・・・』
思い出そうとするなまえの周りにはその話しを聞こうと他の部員たちが集まってきた。
『フィディオ....だったよね?』
その名前を聞いてガクッと肩を落とす部員たち。
そんな彼らには構いもせず二人の話しは弾んでいく。
「そうそう!!めっちゃカッコイイよねぇvV」
『確かに....って顔が一之瀬に似てるからでしょー?!』
「あはっばれた?」
『そんなもんすぐにばれるわ!!・・・・まぁ一之瀬の事諦めてくれるんなら応援するけどーvV』
「わぁ、ホント?じゃあお願いしよっかなぁ・・・(まだ諦めてないけどね!!)」
『任っせといて!!一之瀬、今度フィディオに聞き込みに行こっ』
「う、うん。でもあんまりフィディオと話さないでね?」
『何それーなんか矛盾してるし!あ、ヤキモチ?』
そう言われて顔が赤く染まる一之瀬。
「あ〜一之瀬顔赤ーい!可愛い〜vV」
そんな話しをしてる三人を見ていた人達は・・・
「良かったな〜!なんか仲良しになって!な、風丸?」
「・・・・・今はあんまり話しかけないでくれ。円堂・・・」
「ん?どうしたんだ?みんな」
何故か落ち込んでいる風丸や鬼道たちに首を傾げる円堂。
「とりあえず、今はそっとしといてやれ。円堂。」
と豪炎寺がフォローに入ってくれた。
未だに騒いでいるなまえと紗耶香を見てほとんどの人が思った・・・
昨日の敵は今日の友
((なんだかんだ言って仲良いんだよな…あの2人))
……と。
(ちょっと!なにさり気なく一之瀬に腕絡ませてんのよ?!)
(誰も諦めたなんて言ってませーん)
(あ、ははは…)
その二週間後、無事にフィディオと紗耶香は付き合う事になりました。
めでたしめでたし♪
終われ\(^O^)/