短編集
□とろけるアイス
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『アイス食べたい』
日曜日の昼下がり、9月に入ったといってもまだ日差しが強い今日
私は彼氏である風介の家に来ていた
始めは2人とも別々の事をしていたがさすがに飽きてきた
部屋では扇風機が回っているが今日の気温は28℃、さすがに暑い
そして暑い日には冷たいものが食べたくなるわけで
さっきの発言に至る
「なんだいきなり」
『だって食べたくなったんだもん』
「アイスなんて家にないぞ」
『じゃあ買いに行こうよーコンビニ近いし』
私はさっきまで読んでいた雑誌を床に置き、ベットでサッカー雑誌を読んでいる風介のところまでコロコロ転がっていく
「暑いからヤダ」
『えー…暑いからこそアイスが食べたいの!ねー行こ?』
寝っ転がったまま少し上目遣いで風介を見る
まぁあんまり効果は無いと思うけど…
すると雑誌から視線をずらした風介と目が合った
「……っ!!」
みるみるうちに風介の顔は赤く染まっていった
あれ、意外と効き目アリ?
『どうしたの?ふーすけ』
ニヤニヤしながら顔を近付けると目を逸らしてうるさい、と言われた
そのままの顔で風介を見てるとやがてはぁ…と深いため息をしてから立ち上がった
「行くぞ」
『え?』
きょとんとしながら風介を見ているとアイス、買いにいくんだろう?と言われ、本来の目的を思い出した
「ん」
差し出された左手を見てもう一度きょとんとした後、私は満面の笑顔で手を握った
じりじりと陽が照りつける中、2人でコンビニまでの道のりを歩いていく
『風介』
「なんだ」
『好き』
笑顔でそう言えば風介は小さく笑って
私もだ好きだ、と耳元で呟きゆっくりキスをした
とろけるアイス
((想ってることは2人とも同じ))
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空さま!←
遅れてごめんなさい;
しかも名前変換が無いとゆう((苦笑
こんなんでよければどうぞお持ち帰り下さい!
*お持ち帰りは空さまのみとなっております
夢叶