初めに

□世界観
1ページ/1ページ


世界にはもともと、1つの大きな大陸『ラウソディア』というものがありました。
ラウソディア大陸の中でも最も中心核な国『バルメキュア』では、ラピスという王が人々の上に君臨しておいででした。ラピスはお世辞にも国民に優しく、慕われる王ではありませんでした。彼は人々をただの道具としか見ておらず、自らの治める国の為にならないと思った者達を密かに城下で労働させ、反発した者や力尽き動けなくなった者達はこの事が口外されないように口封じのために兵を使い十字にかけて刺し殺したり、身動きがとれないように縛り、腹を空かせた猛獣達の餌にしていきました。ある時、愚かにも残虐なラピス王に反乱を起こした青年がおりましたが、彼と王の率いる軍の力の差は歴然でありました。青年は十字に縛られて無人の孤島に放置され、食事も水も与えられずにそのまま力尽き、肉は烏やライオンなどに食べられ、数週間後には無惨な姿で見つかった。
青年にはカーチスという許嫁がおりました。カーチスはこの話を耳に入れ、ラピス王に底知れぬ憤怒を感じて憎みました。しかし彼女も馬鹿ではなく、力では勝てない事を分かりきっていた。そこで手に入れたのが『ラジエルの書』でした。『ラジエルの書』とは天使・デーモン・惑星の支配者などの手引き書であり、間違っても人間が手にして良い代物ではありません。しかしカーチスは憎しみという負の感情に負けてその膨大な闇の力に手を伸ばしました。
その日から七日七晩ずっと身近な友人さえも生け贄にして数多くの悪魔達を呼び出す儀式を行いました。七日目の晩、ラピス王は茫然と王城から姿を消しましたが、次の日の朝、城の一番高い所に杭で深く胸を貫かれた王が発見されました。
しかし、カーチスも無事ではすみませんでした。悪魔の召喚に対して全くの無知だった彼女は何も対価を用意できておらず、呼び出された悪魔達は、彼女自身を対価として殺し、自らの力として吸収しました。
そして、いつしかラウソディア大陸には魔物の召喚や、黒魔術がさかんになり、大陸は闇の力で覆いつつまれ、いつしかラウソディアは4つの大陸に分かれ、1つは人間が主に生活している光の島『コッコル』、1つは闇の住人が漂う闇の島『ダスタル』、1つは自我の無い低級魔獣が数多く生息する島『マールパネ』、1つは木が生い茂り色々な木の実が実ってあまり闇の力の影響が無い聖地の島『ホーピス』。
悪魔は愚かな人間を、人間は邪悪な悪魔を滅ぼそうと、これからも多くの戦いを繰り広げて行くでしょう。
悪魔は七つの大罪の下に、人間はラファエル軍とウリエル軍の下に集い…今、世界に終焉をっ…!
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ