03/12の日記

17:57
地面が揺れる
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普段、全然大丈夫オッケーと信じているもののひとつに地面があると思う。

いや、わけの分からない書き出して申し訳ないのだが、何が言いたいのかと言うと地震は怖いと言う話なのである。
なんというか、地面が揺れているのである。そりゃ地震なんだからそうに決まっているじゃないかと言われれば、確かにその通りだし、地面が揺れなければ地震とは呼べないのだが、とにかく、地面が揺れているのである。「地面が」である。

とにかく、非常事態なので、どこかに逃げ出したいのだが、その非常事態の原因、つまるところ逃げるべき相手が何しろ地面なので、空でも飛ばない限り逃げる事ができないし、私は空を飛べない。

こんな時は普段はにこやかに過ごしている紳士でも、パニック状態に陥ると言うことは充分に考えられる。
その紳士が地震が来たときに例えば入浴中で、なんというか、口には出しづらいが、ええい、言ってしまえ、全裸であったとしたらなおのことである。

身体もろくすっぽ拭きもせずタオル一枚だけを腰に巻き、窓から飛び出した挙げ句、上の階に住む中学生か高校生か、とにかく同じく避難した妙齢の女性と鉢合わせ、開口一番彼女に「あ、どうも」などとほぼ全裸で口走る男が果たして紳士と呼べるものなのかどうか、ここではあえて議論はしない。

唯一身体に巻き付けられたタオルは何とも心細く、揺れは激しく、咄嗟にしゃがみこもうとしたものの、しゃがみこむと、タオルの隙間からなんというか、もにゃもにゃで、私の傍らでは件の彼女がパニックで涙を流し、はて、彼女の涙の正体は地震への恐怖からなのか、もしや私の猥褻行為が起因してるのではと私は思い至り、私は揺れの中逃げ出したばかりの室内にパンツを取りにすごすごと帰る事になったのだが、これらの一連の話は脱線するので詳しくは記さない。


私のいたところは震度5程だったらしいが、それでも、相当な揺れだった。
恐らく、生まれて初めての経験だったと思う。
たまたま風呂に入っていたので、風呂の状況で申し訳ないのだが、風呂桶の湯が波打ち、外に溢れた時には本当に恐怖を感じた。

震度5でこの恐怖である。

実際に震度6、7となれば、それはもう恐怖の云々の話ではないのだと思う。こういう場で無責任にいろいろ書くというのもあまり宜しくはないのかも知れないが、とにかく、実際に被災に遭われた方には心から励ましの言葉を送りたいと思う。

そして、1日も早い復興を願う。

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