Novel

□見て、聞いて、感じて。
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<内科検診中。静かにしましょう。>

保健室前に貼られた一枚の紙。

新学期が始まって間もない5月のある日、銀魂高校では、内科検診の時間を迎えていた。


**見て、聞いて、感じて。**




消毒液や湿布の独特なにおいが入り混じる保健室。そこに響き渡るのは、美人な保健の先生の優しい声…ではなく、

「はーいじゃあ次沖田くーん。入ってー。」

やる気のない銀八の声だった。

「へーい。…ってなんで先生がここに?検診って普通医者がやるもんじゃないんですかぃ?」

沖田が疑問に思うのも当然、カーテンの奥には銀八ただ一人。医者の姿が見当たらないのだ。

「医者だあ?呼ぶのめんどいだろ。っつーわけでこの銀八先生が検診しまーす。」

「はあ…。確かに呼ぶのはめんどいですがねぃ。まあいっか。」

適当すぎる二人である。
医者が居ようが居まいが関係なし。沖田の検診が始まった。
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