短編

□どっちが甘えた?
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「俺たちさもう付き合いだしてだいぶ経つじゃん?

なのにさ、白銀さ銀さんに全然甘えてくれないじゃん


だからさ、これはもう銀さんが甘え倒すしかないと思ったし」



ここで銀時は言葉を区切り、そして続けた


「何より、俺白銀から離れたくないし」


「なっ・・・///」


そんな恥ずかしい言葉をさらりと言ってのけた銀時に、白銀は顔が真っ赤に染まり上がるのを感じ、恥ずかしさを隠すために・・・



ゴスッ!


「ぐふっ!」


銀時の鳩尾に肘鉄をきめ込んだ


そう銀時は白銀を後ろから抱きしめたまま話していたので意としなくとも、必然的に白銀の耳元で言っていたのである



「入った、今の入ったよ・・・白銀」


その場で痛みに悶える銀時を放置し、居間に戻ろうとした白銀だったが、扉の前で少し考えると、銀時の腕を引っ張りソファーまで歩いていき銀時を横に座らせた


「・・・?ちょ、白銀さん?」


突然のことであったし白銀に言ってみたのは駄目元だったので意外なことに驚いている銀時に対し白銀はこう告げた


「・・・今日だけ、今日だけ貸してやる・・・///」


しかし言うが早いが真っ赤な顔を見せまいとすぐにそっぽを向いてしまった


「白銀!」

「・・・なん・・・んっ!?」

白銀の目の前にあるのは銀時の端正な顔立ち

そして自分の唇に重なっているのは熱を帯びた銀時のそれ


最初は驚いていた白銀だったが状況を理解したので目を閉じ今回は甘んじてそれを受けることにした













「・・・なんか今日の白銀は甘えただな」

白銀に膝枕されている銀時は上機嫌に言った


「五月蝿い落とすぞ。


・・・・・・・・・なんとなく今日はそんな気分なだけだ」







その後、銀時と白銀がそのままの体勢で寝ているところを新八と神楽が目撃したとかなんとか―――








fin.
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