art戦士セティア2
□第二話 ドゥルバドゥールへ
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日が照ってきた。まだ春に近い陽気だというのに少しだけ蒸し暑い気もする。
街を散策すること半日、セティアは零と一緒にカフェに入り昼食を取っていた。
「それにしても、むぐ、その女の人もぐもぐ。なんでギルドのことっ…知ってたのかな」
「食べてから話しなさいよ;」
零はサンドイッチを頬ばりながら話すので何を言ってるか半分わからなかった。
「ぷはぁ…、だからその女の人はなんでギルドのこと知ってたのかなって」
「確か強くて有名な……あ、ドゥルバドゥールとか言ってた」
「ドゥルバドゥール?」
オレンジジュースを飲み干してからセティアは氷が多すぎて味が薄いことに気づき、顔をしかめた。あとで店員に文句を言ってやろうか。
「とりあえず街の人にギルドを聞いてみよう」
勘定の札を持ち席を立った。