art戦士セティア2
□第一話 エフェクラウムと泥酔女
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今、自分たちが歩いているのはどの辺りなのか
いっそ空を飛んで上からこの地上を見渡してやりたい気分だ。あいにく自分の真上は木々で塞がれ、そんな行動もままならないが。
「セティア…この森に入ってからもう二時間はたつね;」
緑色の髪を揺らし、露わにされている片方の蒼き瞳を潤ませながらこちらを見てくる。
彼の特徴的な尖った耳を見ればわかるが、彼はエルフ族の生き残りである。
無論、あたしも尖った耳を持っている。そんなあたしもエルフ族だ。