art戦士セティア2
□第一話 エフェクラウムと泥酔女
2ページ/15ページ
「二時間?…おかしいわね」
「だって…僕達さっきから同じどころぐるぐる歩いてるし…」
バッと零を見ると零は木に向かって指を指していた。
その先にはへし折れた哀れな木があった。
「さっきあたしが道に迷ったら大変だから目印にしたやつ」
「ここを通ったのも10回目だよ;」
「…完璧な迷子ね;」
ハァと2人してため息を着いた。しかしこんなところでもそもそなどしていられない。
いっそのことあたしのアートでこの森を焼き払うか。
「セティア、今森を焼き払うかって思ったでしょ」
「!;」
零にあっさり見抜かれたがもう本当にどうしょうもないのだ。
「…アート、あ!そうだ」
何か思い出したように零はアート道具ぺんしるんを取り出し、地面へと絵を描いていく。