art戦士セティア2
□第五話 溶けたはずの蝋燭
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「セティアセティアセティアー!!!」
零が転がりこんで扉を開け入ってきた。
「何、零…;」
「あの、あのね!クレインがっギルドに入るって!!」
ちょっと待て、…クレイン?
セティアは必死に記憶の回路をフル回転させた。しかし出てこないのだ。なんと乏しい記憶力なのだろうか。
「ごめん零、話の内容がまったくもって掴めないんだけど;あとクレインって…」
「クレイン…忘れたの?」
「いや、その…なんというか、まぁそうなんだけど;」
零は少し驚いたように目を見開きセティアの隣に座った。
そしてミロレミアから差し出された冷たいベリージュースを飲み干すと話し出した。