art戦士セティア2
□第六話 灼熱のレイ・ヴァル
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エフェクラウムは今日も晴天だった。
そして相変わらず涼しい顔をしているミロレミアも変わらず美しかった。
「セティアちゃん、最近依頼はどう?」
「はい、まぁ慣れてきました」
そう、と言いながらセティアの隣にいる零に緑茶を注ぎ渡した。
ギルドドゥルバドゥールに入ってしばらくたつ。セティアはふと思った。
ドゥルバドゥール以外にギルドがある、というのは聞いていたが具体的に知りたかったのだ。
「ミロレミアさん、一ついいですか?」
「なぁに?」
「前にギルドは世界にあるといいましたよね」
「あら、セティアちゃん。ギルド移転?」
困り顔でミロレミアは体をくねらせたがセティアが慌てて移転なんかしません、と訂正したのをみて笑い出した。