art戦士セティア2

□第八話 アスラン店御来店
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その鳴き声がする方を向いた途端背中がゾッとした。
蟻地獄の中央には巨大なカミキリ虫のようなものが半分顔を出し、セティアたちが中央まで流れてくるのを待ちかまえていた。


「何よあれ!?」


「……落ち着け……余計に沈む」

「落ち着けるわけないでしょこの状況で!!;」


「こんなサラサラの砂じゃぺんしるんは使えない!;」


混乱する一同をよそにカミキリ虫はシキシキと歯を鳴らしている。
まるでご馳走を待っているようだ。


なんとか、なんとかせねば…



「僕の黒鳥が使えれば…」
「…………!!クレイン、零」

「「??」」


セティアは何かを思いついたのか早口で話し始めた。
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