紅眼の発狂者

□Do you Kill me?
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ヴィレッジア イースト通り



誰もいない通りは普段人がにぎわう風景とは違う雰囲気を醸し出していた。
不気味というよりも、これから何かが起きる。そんなようなざわめきばかりがロイルにはするのだった。


「つってもよ、切り裂き魔なんざどう見つける」

「わかりません…でも絶対、今日現れます」

「なんでそんな自信あるんだか」


エメリックは面倒くさそうにしてロイルを見つめる。
だが何を言うでもなくずんずんと進む彼の後ろを歩く。


エメリックにはわかっている。


どうしてこんなにも怪奇事件にこだわり、"真相"を得ようとするのかも。


「(…─世の中も物騒なもんだ)」



時計は既に0時過ぎ。
9月24日がやってきたらしい。
















「ギャア゛アァアアア゛ア!!!」



「!!?」

「奥だ」



人の断末魔のような叫びに一瞬たじろぐも、二人は声がしたイースト通りの奥へと駆け足で向かう。
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