紅眼の発狂者

□Do you Kill me?
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やっとのこと声がしたであろう通りまでやってきた。
だがすぐさま何かの異臭に気づき、ロイルは鼻を押さえた。



「!!」

「ひ、酷い」



そこには無惨にも切り裂かれ、肉が塊として飛び散っているほどぐちゃぐちゃに惨殺された遺体があった。
服装はこの街の警察、ヴィレッジア警察のパトロール隊のもの。

しかしその死体は一つではない。
目を向けてみればそこらに、パトロールしていた警察の死体や顔もなんとなくだがわかる警察の死体が同様にあった。



「─……う゛っ!!う゛ぇっ」



異様な光景を目の当たりにしてロイルは顔を真っ青にさせて吐き出した。

だめだ、ダメだダメだ!!


…思い出してしまう─!


「ロイル、見てみろ!」

「……え」



エメリックが珍しく冷や汗を流している。
視線の先には闇……いや、2つの紅い光が物凄いスピードで迫ってくる。

あれは、






「紅眼!」




紅眼をしたラーナが刀を振りながら走ってくる。その片手、血まみれの屍を引きずりながら。

そしてこちらに気付いたのか怪しく笑ってみせる。
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