紅眼の発狂者

□Do you Kill me?
4ページ/7ページ



「……やっぱり君だったのか…紅眼の切り裂き魔の犯人は!」


ラーナは屍を玩具を扱うかのようにして投げ捨てた。
こんな大量の血や遺体を見ても表情一つ変えないのは異常だ。


「……犯人、何のことかしら」

「とぼけんな。お前には逮捕状が出てる、署に来てもらうぞ」



エメリックが逮捕状を見せつけながら銃を片手に持つ。

この状況、何が起きても可笑しくないのだ。
冷たい汗が背中をつたう。














「まだ…、……………償わなければ……!」















ひゅっ





カシャン……








「──…え」






柔らかい風が吹いたと同時に、隣で立っていたはずのエメリックは膝から音もなく崩れ落ちた。

逮捕状も拳銃も地面へと投げ出される。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ