紅眼の発狂者
□Do you Kill me?
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「……やっぱり君だったのか…紅眼の切り裂き魔の犯人は!」
ラーナは屍を玩具を扱うかのようにして投げ捨てた。
こんな大量の血や遺体を見ても表情一つ変えないのは異常だ。
「……犯人、何のことかしら」
「とぼけんな。お前には逮捕状が出てる、署に来てもらうぞ」
エメリックが逮捕状を見せつけながら銃を片手に持つ。
この状況、何が起きても可笑しくないのだ。
冷たい汗が背中をつたう。
「まだ…、……………償わなければ……!」
ひゅっ
カシャン……
「──…え」
柔らかい風が吹いたと同時に、隣で立っていたはずのエメリックは膝から音もなく崩れ落ちた。
逮捕状も拳銃も地面へと投げ出される。