闇夜の子狐
□キミモノガタリ 〜波風と螺旋を描く物語〜 『その姿に魅入られて・・・』
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その日、俺は、・・・。
山のような暗号の解読を手がける、暗号解析部。
その缶詰状態から、一週間ぶりにやっと脱したところだった。
そのため―――。
きっとこちらのほうもそろそろたまっているのではないかと思い、
今度は本職である暗部総隊長の職務をしようと、
火影である、三代目のもとを、訪れていた。
「火影様、一週間ぶりに、まいりました影月(エイゲツ)にございます。
任務のほうは、いかようになっていますでしょうか?」
と、俺はいつものように、窓枠から火影であるじいさんに、声をかけた。
「!!?・・・影月!
窓から入るのは、やまろと言っておろうが!
だいたい、わざわざ気配を消して現れるでないわい!
わしの寿命縮むじゃろうが!」
「すみません。もう、気配を消すのは、癖のようなものなので、無理かと・・・。」
「まぁ、よいわ。」
いつも、こんな不毛なやりとりから始まるのはなのなのだろう?
まぁ、これも一種のコミュニケーションなのだろうか?
めんどくせぇ〜。
「何かいったかの?」
「いえ、別に・・・。」
そんなこんなで、やっと本題――――。