私の妄想

□休憩時間
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彼の担当になってすぐの頃、僕は打ち合わせのために彼の家にいた。





スッ
と、僕の目の前にコーヒーが出された。

「飲みます?」
顔を上げると、すでに自分のコーヒーに口をつけている福田がたっていた。

「ありがとう。」

そう言ってそれを受け取ると、福田はソファーに座る僕の隣にポスッと腰を下ろした。

無言のまま、二人してコーヒーを飲み続ける。

しばらくしてコーヒーを飲み干すと、沈黙が痛く感じた。
相変わらず福田は無言でコーヒーを飲み続けている。

どうしよう…
気まず過ぎる。
僕らが座るこのソファーは、二人用ではあるが、つくりがだいふ小さく、男が二人で座ると、体がくっついてしまう。
その状態での沈黙は、非常につらい。
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