The chain of bond
□それから……
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呉「あそこ危ないよ。崖の土ゆるいし、痴漢もたまに出るし」
由「やっと笑い終わったの?」
今までずっと笑い続けてた呉兄がいきなり言った
いつまで笑ってたんだ、コイツは。ホント失礼な奴……
「てか、女の子が何ヵ月もテント暮らしは無理でしょ。普通に考えて」
透「大丈夫です!ナメクジにも慣れました!!」
「「(うえっ……)」」
それは女の子としてどうかと思うよ………;
透「体力だって、気力だって十分バッチリありますっ!だから………お願い………しますぅぅ〜…」
フラッ
由「本田さん!?」
本田さんはそのまま、ふらっと座り込んでしまった
すかさず由希が近寄って額に手をやる
「……どう?」
由「……熱がある。通りで顔色が悪いはずだよ」
呉「取り敢えず、氷、氷………は、何処にあるのかなぁ…」
そりゃ、あの中から見つけんのは無理だろうよ……
透「…腐海の森です………;」
呉「おっ、良いたとえだね」
某ジ●リアニメ映画を思い出すね
取り敢えず、薬はそこの棚にあったはず………
呉「……ほら、早速どこかで崖崩れが起きたみたいだよ」
透「えっ!?」
呉兄、本田さんは何も知らない一般人なんだけど……
私は薬を棚から取出し本田さんの元へ持っていく
透「あ…あの…どうして分かるんですか……?」
由「…………」
呉「ん?野生の勘、ってヤツかな…」
「呉兄って、そんな大層なモンもってんの?」
由「ふさけてないで、どこら辺が被害にあったのか分からないの?」
呉「ちょ…2人ともヒドイっ」
そんな「野生の勘、ってヤツかな…(キラッ)」って格好つけても格好よくないし
むしろ、キモいし。
透「………もしかして……………テントの近くだったりしてーーーーー!!」
呉「まっさかぁーーー!!」
あっはっはっはっはっ
と笑いあう2人
「……本田さん、熱でおかしくなった?」
呉兄はいつもだけど←
由「……で?何処なの?」
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