The chain of bond
□変わらないもの
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翌日、学校は休みだとしても部活はあるので、私は皆と一緒に学校へ向かっていた(あの長いベンツで)
もちろん、呉兄には、跡部君の家から直接部活に行くっていう連絡はちゃんとしたよ
昨日のジャージとか制服とか(下着も)は、いつの間にか洗濯をしていたらしく、朝、メイドさんに渡された
いつの間に…てか、乾くの早っ
制服に着替え(下着も)、借りた服は洗濯して返すと言ったら、スッゴい笑顔で断られた
跡部君ちのメイドさんに滝君に似たようなものを感じたのは秘密だ
「重っ…」
そんな私は、今ドリンクを運び中だったりする
レギュラー(跡部君、侑士、向日、宍戸、滝君、ジロー、2年生2人)の分は少ないから軽いけど、平部員のが重いんだよ(ボトルなら何回かに分けられるけど、キーパーだし)
あ、そういえば、前にレギュラーの2年生……高須先輩と仙道先輩に、何で跡部君が部長なのか聞いてみたら
高「氷帝が完全実力主義なのは知ってるよな。それで、この部活で一番強いのが跡部なんだ」
仙「だからってわけじゃないが、まぁ、俺達は中等部の頃から跡部のこと知ってるし、あいつ自身部長の素質があるからな。俺達から跡部に部長になるように頼んだんだ。
…まぁ、外部から来た奴の中には不満があるのもいたみたいだが……」
高「俺が言ったんだ。不満があるなら俺達レギュラーに勝ってからにしろ、ってね。
案の定、誰一人としてレギュラーには勝てないし、跡部自身の実力もあってか、今では不満を言う奴はいないよ」
って言われた
まぁ、素人の私から見てもレギュラーの皆は、他の部員と比べて実力が抜きん出ているのが分かるし、何だかんだで跡部君はカリスマ性っていうかなんていうか…人を引き付けるものを持ってるからね
あの俺様さえなければなぁ…
そんな事を考えて歩いていると…
「うわっ、大丈夫ですか?手伝いましょうか?」
と、声を掛けられた
うわ、何て優しいんだ!!
こんな優しい人が部員の中にいたんだ!と、顔を上げてみると…
身長の高い人がいた
え、誰この人
こんな人いたっけ?
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