The chain of bond
□変わらないもの
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宍「……お前、草摩…なのか?」
「……………;」
やっちまったあぁぁ!!
08.変わらないもの
忍「何や、騒がしいな。どうしたん?」
跡「お前ら、風呂上がりに騒ぎ過ぎだ」
芥「がっくんの声、風呂場まで聞こえて来たよー」
滝「向日、また何かやらかしたの?」
さっきの向日の叫び声がよっぽどうるさかったのか、お風呂に入っていたらしい皆がやってきた
向「み、皆!!草摩が俺に狐のぶつかってっ…」
「落ち着け」
向「うわっ!しゃべった!!」
やべっ、いつものノリで、ツッコんでしまった
忍「…い、今の声は夏か?……いやいや、狐がしゃべるわけないやろ。何言ってんのや、俺は」
宍「…信じたくねぇと思うが、事実だ。
岳人が草摩にぶつかったら…………狐になったんだ」
忍「…あっはっは!宍戸はおもろいこと言うんやなぁ。で、夏はどこにおるん?」
宍「……信じたくない気持ちも分かるが、だったらこれはどう説明するんだよ」
そう言って、宍戸が指差した先にあるのは…
私に貸したはずの服(メイドさんの)に包まれた狐(私)
跡「……確かに、これは俺様が夏に貸してやったはずの服だ」
忍「…っじゃあ、本当にこの狐が夏なん!?」
皆、混乱してるよなぁ……
あんなに呉兄に気を付けろって言われてたのに、こんなにあっさりバレちゃうとは……
やっぱ、ちゃんと説明した方がいいよね
一瞬、“隠蔽(いんぺい)”という言葉が頭を掠めたけど、私は、皆にこの体質の事を説明することにした
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