The chain of bond

□変わらないもの
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「侑士が言うように、ここにいる狐が正真正銘の草摩夏だよ」





うわ、狐から夏の声がする
ホンマに夏なんか…?
…シュールだな
スゲーっ!!





とかいう言葉はスルーの方向で





「……とりあえず、皆後ろ向いてて」


宍「?何でだよ?」


「だって、元に戻るとき……










ボンッ












裸なんだもん」


「「それを早く言えーーっ!!」」


「……っ」


「「…ほぉ」」



光りの速さで後ろを向く3人と(向日、宍戸、ジロー)

顔を赤くして後ろを向く1人(滝君)



とりあえず、じっくり観察してくる2人(侑士と跡部君)を殴り、私は着替えた





―――――――――――
――――――――
―――――







「私たち草摩一族の一部には、私みたいに異性に抱き付くと動物に変身しちゃう人がいるの」




着替え終わった後、跡部君の部屋に皆集まり説明を始めた




向「…だから、俺がぶつかったら変身したんだな」


跡「一部……。ということは、草摩の全員がそうなるわけじゃないんだな?」


忍「狐以外にもおるん?」


「ちょ…一気に質問しないでよ;

まぁ、本当に一部だから、人数は少ないよ。

狐以外は……子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥……そして、猫。それぞれ一人ずついるよ」


跡「…十二支…か?」


忍「でも、猫や狐は十二支の中にはおらんで?」


滝「いや、猫は十二支の昔話の中に出てくるから、無関係ってわけでもないよ。……でも、狐は…」



やっぱり、気付くよね


狐は十二支の仲間ではない



異端な存在――――。







「……そこら辺は、私にも分かんない。

これで説明はおしまい!だから…



……もう、私には関わらないでね」



「「「……は?」」」



「ちゃんと、マネージャーも止めるし。あ、このことは誰にも言ったらダメだからね。一応、草摩家最大の秘密なんだから。あと……」


向「ちょ、待て!どーゆーことだよ!?」





向日が慌てたように、私の話を遮った



他の皆も、驚いたような顔をしている





「………気持ち悪いでしょ?」


向「……は?」


「……異性に抱き付くと人間じゃなくなるんだよ!?ただの化け物じゃん……

…だから、皆も……」


向「バッカじゃねぇの?」


「……え?」



また、向日は私の話を遮って言った





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