The chain of bond
□お姫様強奪大作戦
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「何で、楽羅がいんの」
楽「おかえりなさい、夏」
09.お姫様強奪大作戦
日曜日、例のごとく部活を終えた私が家に帰ってくると、何故か楽羅がいた
横にはボロボロの夾
あぁ、だからこんなに家が壊れてんだね……;
透「お、おかえりなさい、夏さん…;えと…これは…;」
「ただいま。分かってるよ。楽羅がやっちゃったんでしょ?
大丈夫、あれは楽羅の愛情表現。ほら、あるでしょ?小さい子が好きな子をイジメたくなるやつ。
それに、呉兄の家だし別に気にしなくていいよ」
紫「ちょ、それはどういう意味だい?」
そのまんまの意味だよ←
とりあえず、呉兄の言葉はスルーして、私は透君の隣に座った
「え、今日の晩御飯って……
ニラレバ?」
夾「そこで、何で俺を見る!?」
「だって、夾ってニラ嫌いじゃん」
夾「ニラだけじゃねぇ!ネギと味噌も嫌いだ!!」
「それ、威張って言うことじゃないよね」
そんな、フンッ、て感じに言われても……
楽「夏、帰りが遅かったけど何か部活やってるの?」
「うん、男子テニス部のマネージャー」
楽「えっ…男子?女子じゃなくて?」
「うん」
ゴトッ←コップ落とした
夾「男子テニス部のマネージャーだ!?そんな事聞いてねぇぞ!?」
「え、何で夾が驚いてんの。私、ちゃんと言ったよね」
紫「夾君、また話を聞いてなかったね?」
……………あ
そういえば、狐憑きのことバレたんだっけ?
………言わなくていいよね?
もう、関係を崩されたくない
私は………
由「……夏…?」
「…っ…な、何でもないっ!
てか、楽羅は泊まって行くの?」
ヤバイ、ヤバイ
由希ってば勘が鋭いからね
由「…………」
楽「うん!……ふふ…今夜こそ夾君を私のものに…」
「呉兄、絶対に楽羅を部屋から出さないでね」
紫「りょーかい」
楽羅の目が怪しく光るのを見て、私は呉兄に言った
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