The chain of bond

□文化祭に向けて
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「皆、喜べー。演劇のクラスになったぞー」


「………はい?」

















11.文化祭に向けて
















ついにやってきた文化祭シーズン



氷帝では、1学年に1クラス演劇をやらなければならなく、毎年そのクラスを担任達のくじ引きで決めている



うちのクラスは、担任(原田 謙介。28歳男性。独身。通称、原ちん)の運が良かったのか悪かったのか、そのクラスになってしまったらしい




やる気があるのか無いのか分からない言い方の原ちんにクラスメイトの反応は“うわー、楽しそー”とか“面倒くさいー!”とか様々だ



ちなみに、私は後者だ



ま、役者になるわけじゃないし


裏方の仕事しよーっと




原「とりあえず、何の劇をするのかと誰がどの役をするのかを決めるから、学級委員前に出ろ」


永「…げ……ちょ、何で先生がしないんですか!?」


原「煙草を吸いに…ゲホゲホ、普通こういう事は学級委員がするもんだ」




思わず本年が口に出ている原ちんにブーブー文句を言う永崎君




………皆さんお忘れかもしれませんが、宍戸とは逆隣の席の永崎君です



なんと、彼は学級委員らしい






……え、学級委員なんだ←











―――――――――――
――――――――
―――――












「えー…まず、演劇の題目を決めたいと思います。何か意見はありますか?」




前に立ちクラスメイトに話す女子の学級委員の坂井さん




永崎君は立ってるだけで何もしてません





ちなみに、原ちんは教室にはいません




よく、こんなんで教師になれたな






「はいはいはい!!」


坂「はいは1回でいい。

では、桜木さん」




………今、坂井さんのキャラが……



……ううん、何でもない←






桜「シンデレラがしたい!!」




元気良く言う桜木さん



可愛いなぁ←




永「シンデレラ〜?…ありきたりじゃね?」


坂「さっきから何もしてない永崎君に意見を言う権利は無いよ」


永「んなっ!?」





……坂井さんって、もっとおとなしい子だと思ってたよ





「じゃあ、こういうのはどう?」



そう言って手を挙げたのは、演劇部の森山さんだ





森「男女逆転シンデレラ、とか」


坂「男女逆転?」


森「そう。やっぱり、やるからには演劇部門で優勝したいじゃない?なら、インパクトのあるものじゃないと」


坂「…確かに」


森「ちょうど、うちのクラスにはいい役者がいるじゃない」






そう言った森山さんと、話し合いを傍観していた向日、宍戸、そして私が目が合った気がしたのは………






……気のせいだと思いたい←






森「脚本は私が担当するわ」




この時の森山さんの目は輝いていた






……何か、嫌な予感しかしないんですけど





てか、シンデレラすることは決定なんだね








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