【 世界の中心で、愛とパスタとSOSを叫ぶ 】
□【世界旅行0周目:Meeting of the World】
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さて、その後も会議をするはずだった会議室は、ますますカオスな状況に陥(おちい)っていった。
ヘラクレスなんて、すでに眠ってしまっている…。
米「HAHAHA!
Nice Figth!
そうだ、俺、腹が減ったんだけどハンバーガーはないのかい?」
仏「やりやがったな!
この元ヤン野郎!
お兄さん本気で怒ったよ!」
英「かかってこいよ!
また100年フルボッコにしてやる!」
中「うわーん!
我[わたし]はいらない子あるーっ!」
日「もう、皆さん落ち着いてください…」
もはや意見を出し合うどころではない。
会話何てものは、すでに成り立っていなかった。
ココまで来てしまっては、もうずっと止まらないのでは―…!?
そんな中、この現状にイライラし、体が震えている男が1人―。
ついに堪えきれなくなったのか、彼は勢いよく立ち上がって机を叩き、怒鳴り始めた。
独逸「お前等黙れ!
問題を解決する為の会議で問題を更に増やしてどうする!
これでは“会議は踊る”の二の舞ではないか!
落ち着いて話し合うべきだろう!」
「「ルートヴィッヒ…」」
※【会議は踊る】
ナポレオン亡き後、ナポレオン・フランスが荒らしまくったヨーロッパの今後を決める為、開かれたウィーン会議のこと。
話し合いそっちのけで踊ってばっかいたので、こう馬鹿にされた。
ついにアーサーとフランシスの喧嘩も止まる。
“独逸(ドイツ)”である『ルートヴィッヒ』の怒鳴り声で、我に返ったらしい。
英「そ…そうだな…。
すまなかった、興奮して自分を見失ってたようだ…」
独「ふむ、分かれば良いんだ。
でもまた100年暴れるのは止めろ」
紳士(?)のアーサーは、すぐに己の行為を恥じて謝った。
他のメンバー達も落ち着きを取り戻し、それぞれ席に着き始める…。
独「良し、皆(みな)席に着いたところで、俺が仕切り直そう…」
ルートヴィッヒが瞳を鋭くさせた―!
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