【 世界の中心で、愛とパスタとSOSを叫ぶ 】
□【世界旅行0周目:Meeting of the World】
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独「意見したい奴は明確なデータを最初に呈示しろ!
話はそれからだ!
1人持ち時間は8分厳守!
時間切れも私語も一切認めん!」
……………
墺太利「ルートヴィッヒ、譲歩し過ぎですよ」
西「(アレでも一応譲歩してんねや…)」
目の前にある山積みにされた資料を叩き、一息で言い切ったルートヴィッヒ。
その内容を「譲歩し過ぎだ」と平然と言い切ったのは、“墺太利(オーストリア)”の『ローデリヒ・エーデルシュタイン』だ。
2人のその感覚に、アントーニョはもはや苦笑するしかない…。
独「…というわけだ。
さぁ、最初に発言する奴は覚悟を決めてから手を挙げるように!」
<ゴゴゴゴゴゴゴ―…>
墺「ルートヴィッヒ、殺気が隠しきれていませんよ」
ローデリヒが、明らさまに曝(さら)し出している、ルートヴィッヒのオーラを窘(たしな)める。
ソレもそうだが、ルートヴィッヒの言ってた『覚悟』って何だ…。
さて、そんなこんなで一気に会議はシーンと静まり返ったわけだが…。
何処からともなく、この雰囲気に似つかない、ぽや〜んとした女性の声が響き渡る。
?「あっ、はいは〜い。私、喋りまーす」
出席者全員が、その声の主の方へと視線を向けた。
独「ふむ、お前か…。
では発言を許可する。
“伊太利亜(イタリア)”の『フェリシア』!」
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