【 世界の中心で、愛とパスタとSOSを叫ぶ 】
□【世界旅行9周目:イタリアの特技】
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さて、脱走したフェリシアだが、彼女は今どうしてるかというと―…?
女性「へぇー…それで逃げてきたんですか?
大変ですねぇ」
伊「うん、大変だったの!
でもアナタと会えた奇跡の方が大きいな!」
綺麗な女性と、楽しそうにお喋りしていた。
伊「だってコレって凄い奇跡だよ
さっきまでムキムキルートと一緒だったのに―」
独「…その『ムキムキルート』というのはオレの事か?」
伊「そうそう、ルー―。
…Σヴェエ!?
るるる、ルートぉ!?」
後ろから男性の声がしたと思えば、何とルートヴィッヒがソコに立っていた。
「いつの間に!」、「何でココにいるの!?」と、フェリシアは言いたいことが沢山あったが、上手く言葉に出来ず、わたわたと慌ててしまう。
そうこうしている内に、ヒョイと彼女はルートヴィッヒに軽々と担がれた。
あまりの急展開に、フェリシアの頭はついていけない。
独「全く…。
すまないが、コイツはコチラで保護させてもらう」
女性「ふふふ。
はい、分かりました」
伊「ヴェー!
ルートの馬鹿ー!
何処に連れて行くのよー!」
独「馬鹿者、基地に戻るに決まってるだろうが」
「ヴェー、ヤダー!」。
フェリシアのそんな(可愛い)叫びも虚しく、ルートヴィッヒに担がれた彼女は、彼と共に姿を消した。
後(あと)に残った女性は、そんな2人をニコニコとした表情で見送ったのだった…。
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