お題

□テスト前小景
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期末テストまであと1週間。


言い訳かもしれないが、厳しい部活の傍ら、モデル業をしているため、勉強が疎かになっていた。

そんなオレの中間テストの結果を見て、センパイは顔がひきつっていた。

「お前が頭いいとは思ってなかったけど、これはまずいだろ。期末のときは勉強見てやるから。」

その提案に少しうかれて、しばかれたのは言うまでもない。


そして、6月後半。IHを控えているため、テスト前でも部活が休みになることはなく、部活後、センパイのウチにお邪魔することになった。


「で、なんでみんないるんスか?」
センパイの家に着くと、海常バスケ部レギュラー陣が勢ぞろいしていた。

「なんでって、お前以上に期末がヤバいヤツがいるからだろ。」
「森山さん、ひどっ。オ(レ)だって、や(れ)ばできます。」
「そういうことだ。あと、笠松が割とオールマイティーだから、テスト前は大体集まってんだよ。」

言い合いしてる2人の横で小堀先輩が説明してくれる。

「そうなんスか。」

「おい。お前ら、しゃべってねーで勉強するぞ。」

笠松さんの一声で、みんな教材を広げる。

「わかんねえとこは遠慮せずに聞けよ。早川もだからな。」

はいっと答える早川さんの声を聞きつつ、センパイを見ると、
わ〜、センパイ、眼鏡かけてる。カワイイな

「センパイ、普段コンタクトなんすね。」
「お〜。分かったから、勉強しろ。」

キッと睨んでくるセンパイに、は〜いと返事をし、また勉強に集中する。

にしても、静かなのって気持ち悪い。早川さんもそう思っているのか、話したくてうずうずしている。

「森山さ「早川、黙れ。」はいっ。」

静かな空間を維持したまま、一時間ほどが過ぎた。

まず脱落したのは、早川さん。
「あ〜!もう無(理)!!」
「おい、早川!まだ一時
間しか経ってねぇぞ。」

センパイが早川さんを怒鳴っている横で、小堀先輩が何かに気づいたようだ。

「おい、森山。お前、ノートの下になんか隠してるだろ。」
「ん〜?」
「あ〜!森山さん、ノートの下に月バス隠してる。」「黄瀬だって、ノートに落書きばっかりじゃないか。」
「あ〜、なんで言っちゃうんスか。」

ふと殺気を感じ、ちらりとセンパイを見ると、うわ〜、怒ってる

「お前ら、今日は何しに来たのか覚えてるか。」
「「「「勉強です(ッス!)(だな)(だろ)」」」」


「じゃあ、さっさと勉強しろ!!」


「お前ら、今日寝れると思うなよ。」

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はじめて企画に参加させて頂きました。
青色ピアニスト!に提出させて頂きました。
参加させていただき、ありがとうございました。

2011.03.20

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